【私のお気に入り TOP10】サブユニット/ソロ編 2019年8月

 

鉄は熱いうちに…ということで、EXO本体編に続き、サブユニット、ソロ編です。さくさく進めるつもりが、結局また長文に…(白目)

 

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【10位】Vroom Vroom/EXO-CBX

 


EXO-CBX (첸백시) – “Vroom Vroom” Lyrics (Color Coded Lyrics_Ham_Rom_Eng)

 

CBXのアルバム「Blooming Days」は、どの曲も甲乙付け難く良い。そんな中、珍しくジョンデのラップが聴けるのと、その後の低音パートがぞくぞくするので、これはジョンデペンとしてのチョイスである。

 

この曲は夜の街を二人で駆け出して行くような、そんなイメージ。後ろのシンセが(ちょっとうるさいぐらいに)かなり鳴るのが都会の夜の喧噪を思わせるし、その音に載る抑えめでセンシュアルな3人の声を聴いていると、喧噪の中、ごく近い距離まで近づいてきて話しかけられているような感覚を覚える。特にイヤフォンで聴くと、まるでクラブの中、耳元まで近づいて来て声をかけられているような、そういう不思議な親密さを感じる。正直曲のアレンジとしては好きかと言われると微妙なのに、気づけば何度も聴いてしまう曲。ライブでのパフォーマンスも好き。

 

 

 

【9位】Lil' Something/VIBE x CHEN x Heize

 


[STATION] 바이브 X 첸 X 헤이즈 '썸타 (Lil' Something)' MV

 

これは理屈抜きに好きな音。シンセの音もギターリフもファンキーで、思わず体が動く。ちょっとレコード風な懐かしさのある音がすごく良い。このスピード感が、歌詞の「追えば逃げる」感じをうまく表現していると思う。そしてジョンデはこういうファンクな味付けのものも上手に歌うんだよね…

 

Heizeちゃんの軽やかなラップも好きだし、その後2人の声が重なっていくのも、二人の距離感がどんどん近づいていく感じがして可愛い。MVは前髪つんつるてんだけど…

 

 

 

【8位】Stay With Me/Chanyeol x Punch

 


[도깨비 OST Part 1] 찬열, 펀치 (CHANYEOL, PUNCH) - Stay With Me MV

 

メインボーカルの3人の次に、私はチャニョルの歌が好き。ピッチが正確でリズム感もあるので安心して聴けるし、何より彼の声が私はとても好き。SMEの中を見渡しても、これだけよく響く低音の持ち主はそんなにいないのでは?まさか声帯の手術をしていたなんてびっくりしたけれど、また無事歌えるようになって、本当に良かった。この声は大切に守って頂きたいね…

 

OST職人のPunchちゃんと歌っているこの曲でも彼の良さが存分に生きていて、歌もラップもとても良い。彼の何が良いって、声の良さはもちろんのこと、一つ一つの発声が丁寧で、歌い方に少しも変な癖がないところ。だから歌の中身がすっと入ってくる(これはEXOのメンバー全員に言えることだけど)。Punchちゃんと言えば、ジョンデとコラボしていたEverytimeも良かったけど、曲としてはチャニョルとのこちらの方が好みかな。

 

 

 

【7位】I'm Not Okay/CHEN 

 


Chen (첸) - I’m Not Okay (안녕 못해) Lyrics (Han/Rom/Eng)

 

もはや切ない歌を歌わせたら職人芸のジョンデ氏、2017年にMissing 9のOSTとして歌っているこの曲も、まさにそのカテゴリー。たとえ言葉がわからなくても、とにかく”I'm not okay”なのが歌声から伝わって来る。

 

OSTはどうしてもドラマ性が高くて、後ろでストリングスもばんばん鳴って泣かせにかかってくるし、歌謡曲風になりがち(そしてそれはEXO本体の世界観とは真逆)だけど、ジョンデはこういうのも本当に上手。聴くたびに胸がぎゅっと締め付けられる。

 

 

 

【6位】Diamond/Baekhyun

 


Baekhyun(백현) - ‘Diamond’ LYRICS [HAN|ROM|ENG COLOR CODED] 가사

 

ベッキョンのアルバムは、どの曲もとても良かった。シングルカットされたUN Villageはもちろん、Cha Cha MaloneプロデュースのStay Upも好き。特にStay Upのあの官能的なコーラスは、まるで事後(何の、とは言わない…)にシルクのシーツにくるまれるような*1、そんな音だなと(伝われ〜)…

 

そんな中、アルバムから一曲選ぶとしたら、これ。発売前から楽しみにしていたDarkchildこと、ロドニー・ジャーキンス*2のプロデュース曲。これはもう、曲の展開といいベッキョンのボーカルといい、ど直球に90年代後半〜00年代ぐらいのR&Bの音。ベッキョンのファルセット交じりの歌い方がこの曲に良くマッチしていて、ノスタルジーを直撃。でも決して古臭くはない、このロドニーの色が最高。

 

Stay Upがより「深夜っぽい」音なのに対して、この曲は夕暮れや夜明けにも似合う。今年の長梅雨はずっとこのアルバムを聴いて過ごしていたので、私の中では雨の夜のイメージもある。

 

 

 

【5位】Closer To You/EXO-SC

 


EXO-SC 세훈&찬열 '부르면 돼 (Closer to you)' MV

 

これはもう、チャニョルの声がね…たまらない。好き。特に1:47からの10秒間ぐらいの声が良過ぎて、何度巻き戻してここだけ聴いたことか…(気持ち悪いな)。

 

この洗練された都会の空気感、リラックスした雰囲気は、この二人の組み合わせならでは。コンセプトがちがちのEXOの中にあってはどうしても埋もれがちなセフンちゃんの声が、このリラックス感のある音の中ではとっても良い味になる。ウォン・カーウァイ監督の「ブエノスアイレス」を思わせるようなMVも好き。

 

 

 

【4位】That’s Okay/D.O.

 


[STATION 3] D.O. 디오 '괜찮아도 괜찮아 (That's okay)' MV

 

自他ともに認める「頭のおかしい(レベルの熱烈な)ジョンデペン」の私、しかし音楽的なセンスが一番合いそうだなと思うのは断然ギョンス。彼の歌を聴いていると、何となく「同じような音楽を聴いて育ってきたんじゃないかな」と、不思議な親近感が湧く(ペンによる勝手な言い分です、はい)。

 

突然の入隊発表の後、置き土産のように残されたこの曲を初めて聴いた時、自然に目頭が熱くなった。飾り気のないアコースティックギターの伴奏とギョンスの声、それだけで十分。たくさんのミュージシャン達がこの曲のことを「魔法のような歌」と評しているのがよくわかる。

 

ギョンス、どうか体に気をつけて、元気で帰ってきてね。

 

 

 

【3位】LOVE/Ailee ft. CHEN

 


LOVE | Ailee (에일리) ft. Chen (of EXO) Lyrics [HAN+ROM+ENG]

 

 

ジョンデの名脇役ぶりがよく分かる曲。曲そのものも好きだし、Aileeちゃんのボーカルも素晴らしく、それにそっと寄り添うように歌うジョンデの声も最高。

 

昔からボーカリストが一人で歌う多重録音のコーラスが好き*3で、無条件に惹かれてしまうのだけど、ソロやコラボ曲の中でも、これほどジョンデのコーラスが堪能できる曲は珍しいのでは?ヘッドホンで聴くと、その美しさに毎回鳥肌が立つ。

 

 

 

【2位】Blooming Day/EXO-CBX

 


EXO-CBX (첸백시) '花요일 (Blooming Day)' Dance Practice

 

ミニマリズムの極みのような音に、3人のボーカルが映える最高のアレンジ。1番のサビまでベースの音すら入らない、驚きのシンプルな音作り!ボーカルが強いと、支える音は最小限で良いのだなと思わせる典型のような曲で、大好き。

 


EXO-CBX 'Blooming Day' OFFICIAL INSTRUMENTAL

 

お時間があれば、ぜひインストを聴いていただきたい*4。このスカスカな音(褒めてる)の上に3人の声が載る、それだけで成立する世界に感嘆。

 

 

後半、2:42あたりでジョンデのすさまじい声量が堪能できて、ライブで聴くのも楽しい曲。彼の恐ろしいのは、踊りながらこれを歌いつつ、それでもまだ余力がありそうなところ…

 

 

 

【1位】Tell Me (What Is Love) /Yoo YoungJin & D.O

 


[STATION] 유영진 X D.O. 'Tell Me (What Is Love)' Epilogue

 

1位は迷わずこれ。SMのステーション第2弾、ヨンジン先生とギョンスのコラボ。

 

ジョンデペンだけど、この曲の1位はきっとこの先もずっと変わらないと思う。ヨンジン先生らしい、ソウルフルで美しいR&Bに、二人の熱っぽいボーカルが合わさって、最高の仕上がり。2016年に発表されてから、聴かなかった日があるだろうか?と思うぐらい、未だにずっと聴いている(当時EXO本体の音源は買っていなかったのに、なぜかこの曲だけはすぐに購入した)。

 

ギョンスはかつて尊敬する人としてヨンジン先生の名前を挙げていたし、きっと相当影響を受けているのだろうけど、この曲の中では、ヨンジン先生にまったくひけを取らない、素晴らしい歌いっぷり。こういうリズム感や独特のグルーヴ感があって、かつ「熱っぽさ」を出せる歌手って、(特にアジア人には)滅多にいないと思う。

 

これこそ才能と才能の邂逅だよね…ああ、ギョンスの歌がもっと聴きたい。ギョンスは演技も最高だけど、歌も最高なんだよ…うううう、もっと歌って…(感極まってきたので深呼吸)。

 

 

 

というわけで、このような顔ぶれになりました。

 

 

 

…え?ジョンデのソロアルバムの曲がないって?

 

はい。あれはあまりにもあまりにも思い入れが強過ぎて、ランク付けできないからです(重)。

 

いや、入れようと思ったんですよ、最初は。でも、このアルバムの中からチョイスしようとすると、ランクは付けられないわ、どれもこれも良さを語りたいわで収拾がつかなくなり、判断能力が全く失われてしまいまして…(我ながら不安になるレベルの重たい愛)。いったん除外する決断をしたら、悩みはしたものの、10曲何とか選べました。

 

1〜4位までは、まったく迷いがなかったんですけどね。ベッキョンの今回のソロが良過ぎて選べない!SCの曲も好みで選べない!でもジョンデのバラードもやっぱり好き…と、迷いに迷ってのこの選択です。本当はLayちゃんのI Need Uあたりも入れたかったよ。

 


LAY 레이 'I NEED U (需要你)' MV

 

当たり前なんでしょうけど、彼自身が書く曲が、彼の声を一番引き立てますね。彼の外公外婆(母方の祖父母)が出演しているMVも好き。祖父母の金婚式のお祝いで書いた曲だそう。

 

 

あと、もし元メンバーの曲も入れるとしたら、クリスおにいたまの曲はかなり上位に来ます。クリスの音楽的なバックグラウンドにも、非常に親近感を感じるんです。ギョンスよりうんとヒップホップ寄りだけど、いつかクリスの音楽フォルダを見せて頂きたいと思うほど。彼の曲の中で一番好きなのは、November Rain。

 


Kris Wu - November Rain (Colour Coded Lyrics)

 

彼は迷いなく自分の好きな音楽を追求しているように思えて、私はたぶんこの先もずっと好きだと思います。日本でも音源買えるようにして欲しいよ…

 

 

 

というわけで、こちらもうんうん悩みながら何とか10曲!どうやら私、男女の混声が意外と好きなようです。EXO本体と違って、楽曲のジャンルも幅広く(いや、EXOも極めてジャンルレスだけど、ソロやサブユニットに比べれば相当統一感があることがよくわかりました…)、絞り込むのが難しかったなあ…

 

  

本体編はこちらです。

ribboninthesky.hatenadiary.jp

*1:私はこれを”between the seats感”と呼んでいる。特に90年代以降のR&Bにこういう音がすごく多くて、ひたすらそういう音楽を聴いて育った私にはたまらない懐かしさである。

*2:過去20年間を振り返って、彼は世界でもっとも重要なプロデューサーと言って過言ではないと思う。メロディアスなミディアムナンバーからクラブ映えするダンスナンバーまで、何でもできる人。特にマイケルやDestiny’s Child(およびビヨンセ)との仕事が有名。

*3:代表的なところでいうと、マライア・キャリーの本人の声によるコーラスは素晴らしいし、古くはマイケル・ジャクソンも自分の声をたくさん重ねる人だった。これは本人の音域が広く、かつ引き算の表現が上手くないと成立しない世界である。

*4:趣味はインストを聴いて音作りの分析をすること(変態)。EXOの曲は総じてシンプルな音作りであることが多く(賑やかに聴こえるPowerですら、インストを聴くと極めて音数の少ない曲であることがわかる)、この曲とMonsterはその極みだと思う。